かがり火30周年記念行事 開催要項
1 名 称
「かがり火」30周年記念行事
2 目 的
・「かがり火」30年のあゆみをふり返るとともに、「特定非営利活動法人ぎふ要約筆記かがり火」としてのあり方を考え、その目的と活動を発信し理解を得る。
・要約筆記の啓発と聴覚障害者への理解をより一層深める契機とする。
3 日 時
平成28年5月29日(日)13:00~15:30
4 場 所
岐阜市民活動センター 2F 大会議室
岐阜市都通2-2
TEL 058-252-6690
5 内 容
・理事長挨拶
・来賓挨拶
・記念講演「要約筆記と私」共に過ごした日々
中途失聴者・難聴者団体「新光会」会長:小西 桂子 氏
※講演と質疑応答(約90分)
・アトラクション:マジックショー
「かがり火」先輩 武山 三郎 夫妻
・交流会
・閉会挨拶
6 参加者
県内要約筆記関係者 中途失聴者・難聴者 一般
7 主 催
ぎふ要約筆記かがり火
8 後 援
岐阜県 岐阜市 (福)岐阜市社会福祉協議会 岐阜県身体障害者福祉協会 中日新聞社会事業団 特定非営利活動法人ぎふ難聴者協会
9 その他
記念誌の発行
かがり火30周年記念行事 日程
13:00 開会のことぱ
13:05 理事長挨拶
13:10 来賓挨拶
13:20 記念講演
「要約筆記と私」共に過ごした日々
中途失聴者・難聴者団体「新光会」会長:小西 桂子 氏
(1)自己紹介をかねて
(2)新光会のこと
(3)要約筆記との出会い、要約筆記者と共に
(4)質疑応答
14:50 休憩
15:00 アトラクション:マジックショー
「かがり火」先輩 武山 三郎 夫妻
15:20 交流会
16:00 閉会挨拶
※新光会
難聴者団体としての歴史は我が国で最も古く、ここを母体として全難協を始めいろいろな難聴者団体が設立されてきました。
会の設立は昭和27年、三重大学耳鼻咽喉科で神経性難聴の手術を受けられた方々が中心となり、会名を「新光会」とされました。
ちなみに第1回の総会が名古屋市の若宮神社客殿で開催されました。
会の顔である会誌「新光」は、創刊以来一度の休刊もなく続いています。
2016年5月号の「新光」は N0.783
かがり火30周年記念誌
発行日 平成28年5月29日
発行責任者 理事長 海老名祥夫
30周年記念実行委員長 堀 秀子
編 集 事務局長 毛利 静香
●記念誌より
【開催あいさつ】
特定非営利活動法人ぎふ要約筆記かがり火 理事長 海老名 祥夫
特定非営利活動法人ぎふ要約筆記かがり火(かがり火)はこのたび設立30周年を迎えました。かがり火の設立は昭和61年8月1日(1986年)です。10年前の平成18年7月30日(2006年)に20周年の記念行事をおこないました。この間続けてくることができましたのは、会員の努力とともにみなさまのご理解とご支援によるものと感謝しています。
かがり火は、要約筆記と難聴者との連携・交流を基本として活動してきました。要約筆記については、派遣に行くこと、例会等で要約筆記技術の向上をはかること、さらに講習会・学習会をなど関連知識を習得すること等をおこなっています。
一方、難聴者との連携では、難聴者協会主催の行事への参加や協力、また一緒に行事をおこなって交流を深めてきました。要約筆記は難聴者がいなくては意味がありません。難聴者協会と一緒に行動することは重要と考えています。難聴者には要約筆記を理解して使ってもらう、要約筆記者は難聴や難聴者のことを知ることが必要です。現在では、年間を通して、ぎふ難聴者協会と活動をしています。
難聴者協会主催の要約筆記者養成講座に全面的に協力して、要約筆記者の養成に努めています。この講座のおかけでかがり火の会員が増え続けています。会員は10年前の30人から、現在は45人となりました。
要約筆記の利用が大きく広がっていることはありません。いろいろと理由はあるでしょうが、要約筆記の利用環境を整える必要があります。その一つの試みとして、「ボラ派遣」と称し無償の要約筆記者派遣を始めました。公的派遣の適用にならない派遣や、長時間(したがって費用が大きい)派遣等に利用されています。
岐阜県全体を見ますと、要約筆記活動は停滞しているようにみえます。平成25年、かがり火は旧態依然のヨサ連(岐阜県要約筆記サークル連絡協議会)を脱退し、特定非営利活動法人(NPO法人)化して、さらなる活動を目指すことにしました。団体の名称も「岐阜県要約筆記サークルかがり火」から「ぎふ要約筆記かがり火」と変更しました。活動の場を広げたいとの思いからです。
かがり火20周年の時は、障害者自立支援法が施行(平成18年)されて、要約筆記が地域生活支援事業のコミュニケーション支援になり、要約筆記者の派遣事業が市町村の必須事業になり、法的な裏付けがなされました。そしていま障害者差別解消法が施行(平成28年)され、要約筆記がますます必須事業となってきました。要約筆記が今後どのような展開をしていくのかわかりませんが、かがり火としては、これらの動きに注意を払い、社会の要請に応えていきたいと思っています。
【編集後記】
轍(わだち) 毛利 静香
かがり火20周年記念が行われた10年前の平成18年は、私が要約筆記奉仕員登録をして2年目のことでした。その時初めて中日新聞社会事業団から後援と助成金を得て、以後10年間毎年かがり火講習会を後援していただき、おかけで会の向上と会員の研鋼ができています。水口さんと一緒に中日新聞社を訪れたことを覚えています。
私は20周年のときも記念誌編集を担当、準備も会員として携わりましたが、20周年と今回の30周年では、いくつか違いがあります。この30周年記念では、全て手作りです。記念誌は印刷屋へ出さず、揃いのシャツも注文しませんでしたが、これは見栄えより心を大切にしたいという願いからです。
30周年記念誌を作るにあたって、多くの皆様からご厚意を寄せていただき、心から感謝しています。行政・福祉団体、難聴者協会や要約筆記関係の方々からのご祝辞、会員からの熱いメッセージ……大きな励みになりました。また、原稿の校正、印刷、製本なども多くの方々の協力を得まして、できあがりました。本当にありがとうございました。
記念誌後半の資料作成では、この10年間の活動で何を選んで掲載するか迷うほどの多さでした。整理する中で、かがり火の歩みが間違ってはいなかったと実感しました。20周年以降の最初3分の1は、岐阜市要約筆記奉仕員講座の修了者を受け入れどんどん向上していく時期、真ん中の3分の1は、力を蓄えた時期、そして後半の3
分の1は、NPO法人化し更なる目標に向かって活動してきた時期。いつも基本姿勢は一つ、「聴覚障害者の自立のための要約筆記」「難聴者と要約筆記者は車の両輪」です。そして40周年に向けて轍は続きます。
今、30周年という節目であるとともに、次の40周年へ向けてのスタート地点でもあるのです。記念誌に寄せられた皆さんの心を支えに、皆さんと共に前進していきたいと実感しています。